Murakami has worked both at UC Berkeley and Princeton College. Here in this excerpt, he tells us which city he prefers living at and why. This text is technical and contains many subtleties, so it is ok to not understand all. Try to guess the main points, and answer to the questions below after listening to the audio (once or twice). Then, read the transcript and see if your understanding is the same. The answers are written below after the transcript. For beginners, just try to recognize few words you know already, it is already good as the text is for advanced level.
質問（しつもん）- QUESTIONS
1) 村上春樹は、どこが住みやすいと言っていますか？
（むらかみはるきは、どこが すみやすい と いっていますか）
Where does Murakami Haruki find easier to live at?
2) どうしてですか？ Why?
Vocabulary
風通しのいい（かぜとおしのいい）： good ventilation; openness, open communication
集中する（しゅうちゅうする）： to focus
第一義（だいいちぎ）：primary importance
気が散る（きがちる）： to get distracted
雑音（ざつおん）：(distracting, troublesome) noise; interference
いささか： somewhat, slightly
Author: Murakami Haruki (村上春樹)
Title: “やがて哀しき外国語” (やがて かなしき がいこくご)
バークレーでの大学としてのいかにも自由な風通しのいい雰囲気は僕もすっかり気に入ってしまったのだが、だからここに移って来て住みたいかというと、これはまた別の問題になる。プリンストンは退屈といえば、たしかに退屈な町かもしれない。そこにはカリフォルニアの太陽もないかもしれない。でも集中して小説を書くということを第一義におけば、これはまあ理想的なところだ。気が散らないし、余計な雑音もまるでない。バークレーは楽しい場所だけれど、今の僕にとってはいささか賑やかすぎる。
（バークレーでの だいがく としての いかにも じゆうな かぜとおしのいい ふんいきは ぼくも すっかり きにいって しまった のだが、だからここに うつってきて すみたい かというと、これは また べつの もんだいになる。プリンストンは たいくつといえば、たしかに たいくつな まち かもしれない。そこにはカリフォルニアの たいよう も ないかもしれない。でも しゅうちゅうして しょうせつを かく ということを だいいちぎに おけば、これは まあ りそうてきな ところだ。きが ちらないし、よけいな ざつおんも まるで ない。バークレーは たのしい ばしょ だけれど、いまの ぼくに とっては いささか にぎやかすぎる。）
答え（こたえ）- ANSWERS
1) プリンストンのほうが住みやすいと言っています。
プリンストン のほうが すみやすい と いっています。
He says he prefers living in Princeton.
2) バークレーのほうが雰囲気が良かったり楽しいのですが、少し賑やかすぎて、その反面、プリンストンは静かで少し退屈なため、小説家の仕事に集中しやすいからです。
（バークレーのほうが ふんいきが よかったり たのしい のですが、すこし にぎやかすぎて、そのはんめん、プリンストンは しずかで すこし たいくつなため、しょうせつかの しごとに しゅうちゅう しやすい からです。）
Berkeley has a better vibe and is kind of more fun, but it is a little bit too lively. On the other hand, Princeton is quiet and a bit boring, so it is easier to concentrate on his writing work.